高齢者に多いケガ

「歩く」「立ち上がる」「座る」「寝返る」などの何気ない動作全てが筋肉のおかげで行えています。しかし、高齢者になると筋力や骨の衰えていくため、それらの動作がしづらくなってきます。また、体のバランスも取りづらくなるため、転倒などの事故を招いてしまいます。それに加えて骨も衰えると、ちょっとした転倒でも「骨折」といった大けがに繋がります。

◇ 屋内の危険個所

高齢者の転倒による骨折は、屋外より屋内の方が多いとされており「ちょっとした段差」「ベッド付近」「暗い廊下(部屋)」といった場所に危険が潜んでいます。

● 屋内の注意すべき場所
● 1cm以下の小さい段差(普段意識しない段差)
● 滑りやすい床
● 手すりや掴まるものがない場所
● 階段の踏み外し

これらの場所は、高齢者に多い転倒箇所と言われています。転倒原因は多岐にわたりますが、筋力の低下で無意識に足が上がらず、つまづくといった方が多いです。

転倒によるケガを防ぐには、日頃から運動(リハビリ)を行い、少しでも筋力の低下を抑えることが大事となります。また、体の状況に合わせた補助具を使うことで、転倒を防ぐことも十分に出来ます。