訪問入浴

寝たきりの方や自宅の浴槽に入れない方、自宅の入浴環境が整われていない方が、訪問入浴の利用ができます。それらを踏まえた上で、更に対象者が決められています。

対象者

・要介護認定を受けている方。
・要支援認定を受けている方。(※条件あり)

※要支援の方は「自宅に浴槽がない場合」か「自宅の浴槽に入れない、且つ感染症により外部で入浴が出来ない場合」に限ります。

◇ こんな方にオススメ

ケアマネジャーなどの関係者と相談した上ですが、体調の変化の浮き沈みが激しく、専門職がそばについていないと危険な方などにオススメです。また、冬季はヒートショックが起こりやすいので、季節限定で「ヒートショック防止」のために、訪問入浴を利用するのもありです。

サービス内容

自宅に簡易浴槽を持ち込み、入浴を行います。また、3つの入浴方法があり「全身浴」「部分浴」「清拭」から選択が出来ます。

● 全身浴
・訪問入浴業者が持参する簡易浴槽に全身を浸かり入浴を行います。入浴には、「バイタル測定(血圧・体温・脈拍測定)」「更衣交換」「洗身・洗髪」といったサービスがあります。

● 部分浴
・バイタル測定の結果「入浴ができる状態ではない場合」や「本人の気分が優れない場合」には、一部だけの入浴を行うことが出来ます。「手浴・足浴」など。

● 清拭
・バイタル測定の結果「入浴ができる状態ではない場合」や「本人の気分が優れない場合」には、布などによる清拭(体を拭く)対応を行います。

入浴後は、保湿ケアや薬の塗布、爪切りなどのサービス、オムツの装着なども対応できるのでサービス担当者会議の際に、予め伝えておくことをオススメします。

◇ 介護認定により対応する職員が変わる場合があります。

● 要介護の方(原則:配置基準)
・介護職員・・・2名
・看護職員・・・1名

● 要支援の方(原則:配置基準)
・介護職員・・・1名
・看護職員・・・1名

● 簡易浴槽・・・約1.5畳分ほどの大きさの組み立て式の浴槽(バズタブ)となっています。

● お湯・・・専用の車両で訪問するため、「車両からお湯の供給」か「自宅の水道」を借りることになります。高層マンションや車両が入れない場所については、ご自宅のお湯を使用する場合があります。

サービスの流れ

一般的な訪問入浴の流れについてお伝えします。

〇訪問後、入浴の準備を行います。(浴槽へのお湯張りなど)

① バイタル測定(体温・血圧・脈拍の測定)
・バイタル測定を行い、入浴が出来る状態かを判断します。仮に、浴槽に入浴が出来ない場合でも、全身浴ではなく「部分浴」や「清拭」対応などに切り替えて入浴することができます。

② 脱衣
・職員により脱衣を行う。

③ 簡易浴槽へ移乗し入浴
・ベッドや車いすに乗っている方は、職員により移乗介助を行います。

④ 浴槽から移乗
・入浴が終了したら、③と同じ行程になります。

⑤ 着衣・バイタル測定
・着衣を行い、入浴後のバイタル測定を行います。

〇入浴後は、職員が片づけを行います。

サービス料金の一例

介護度 サービス内容 1回利用のおよその料金
要支援1・2 清拭 592円
部分浴 592円
全身浴 845円
要介護1~5 清拭 875円
部分浴 875円
全身浴 1,250円
※1割負担のおよその料金です。
※地域によって料金に対象の差異が生じることがあります。
※サービス加算については、利用する事業所もしくは担当ケアマネジャーにご確認ください。