定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の特徴は「訪問介護」と「訪問看護」を組み合わせたサービスです(看護が必要でない方でも利用できます)。さらに、24時間体制のため利用者が「今、来てもらいたい」という時でも対応してもらえます。料金も要介護度に応じて定額制と決まっているので、たくさん利用しても介護費用が安く済むのが、このサービスの最大の特徴です。

対象者

● 要介護認定を受けている者
・要介護1~5
※要支援者は「不可」

サービス内容

● 定期巡回サービス(訪問介護・訪問看護)
・通常の訪問介護や訪問看護のように、定期的に利用する曜日を設定します。その上で「訪問介護」と「訪問看護」のサービスを行います。

● 随時対応・随時訪問(看護)サービス
・24時間体制のため、必要時に契約事業所へ連絡すると電話受付(オペレーター)に繋がります。そこで、状況を伝え訪問スタッフ(介護士・看護師)に来てもらうことが出来ます。

※注意!

定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用すると、原則、他の「訪問介護・看護」事業所を利用することが出来ません。

しかし、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所と「訪問介護・看護」事業所とが連携の契約書交わしている事業所であれば、例外です。

こんな方にオススメ

●「訪問介護」や「訪問看護」の利用頻度が多い。

● 臨時での「訪問介護」や「訪問看護」の利用頻度が多い。

● 「訪問介護」や「訪問看護」の利用で、介護保険の限度額を毎月超えている方。

手続きの流れ

まず、担当ケアマネジャーに、定期巡回・随時対応型訪問介護のサービスの利用をしたいと伝えてください。その上で、定期巡回・随時対応型訪問介護の事業所と調整を行ってくれます。

その後は、サービス担当者会議(本当にこのサービスが必要なのかの会議)を開催し、居宅サービス計画書(ケアプラン)の交付をされれば利用が出来ます。

サービス費用の一例

●訪問看護付きの場合のサービス費用の一例
※サービス加算により下記の料金より高くなる可能性があります。

要介護度 単位数 自己負担額(1割)
要介護1 8,267 単位 8,267円
要介護2 12,915 単位 12,915円
要介護3 19,714 単位 19,714円
要介護4 24,302 単位 24,302円
要介護5 29,441 単位 29,441円

● 訪問看護なしの場合のサービス費用の一例
※サービス加算により下記の料金より高くなる可能性があります。

要介護度 単位数 自己負担額(1割)
要介護1 5,666 単位 5,666 円
要介護2 10,114 単位 10,114 円
要介護3 16,793 単位 16,793 円
要介護4 21,241 単位 21,241円
要介護5 25,690 単位 25,690 円
※地域によって料金に対象の差異が生じることがあります。
※サービス加算については、利用する事業所もしくは担当ケアマネジャーにご確認ください。

注意

定期巡回・随時対応型訪問介護の利用を行った場合、介護保険サービスの利用限度額がほぼ使い切る形となります。例えば・・・

要介護5の限度額は「36,065 単位」です。もし、要介護5の方で「看護なし」のサービスを利用するとなると、残り約「10,000 単位」しか残りません。「看護あり」だと、さらに残り単位数が減ります。また、ほとんどの事業所は「サービス加算」を上乗せしているので、さらに単位数は上がると予想されます。

つまり、このサービスを利用すると、他の介護保険サービスが保険内で利用できなくなる可能性があるのです。そのため、定期巡回・随時対応型訪問介護を利用する方は、他の介護保険サービスをあまり利用していない方にお勧めです。

※利用限度額を超えると、超えた部分から自己負担(10割)になります。
※他の介護保険サービスとは:福祉用具貸与・短期入所生活介護・通所介護・通所介護リハビリテーション・訪問入浴など