介護療養型医療施設

特徴

介護療養型医療施設とは・・・

療養病床等を有する病院又は診療所であって、療養病床等に入院する要介護者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護その他の世話及び機能訓練その他必要な医療を行うことを目的とする施設。 (旧介護保険法第8条第26項より)

つまり、施設内で食事、入浴、排せつ介助などの介護サービスの提供はされるが、医療機関であるため、病院のように医学的なケアが中心の施設ということです。

また、医療法人が運営しているところがほとんどなので、医療の手厚さは、他の老人ホームより介護療養型医療施設の方が圧倒的にあります。さらに、リハビリも受けられるため、介護度の高い要介護者向けの施設と言えます。

医療行為

医師や看護師が常勤しており、手厚い医療やリハビリが提供されます。そのため、常時医療処置が必要な方でも入所が可能となっています。例えば、輸血、喀痰吸引、インスリン注射、胃ろう管理、酸素療法などが必要な方。

入所基準

基本的には、65歳以上、要介護1以上で、医学的管理が必要な高齢者を対象としています。

入所期間

介護老人保健施設のように期間の定めはありません。しかし、特別養護老人ホームのように終の棲家ではないため、病状の安定や改善された場合には退所しなければなりません。

ただ、退所に至る理由の約7割が、専門的な医療機関への「入院」か「死亡」となっています。

費用

費用については、初期費用はなく、居室料金、サービス加算、食費などからなる利用料金のみとなっています。

● 月額利用料金:10万円~18万円
● 初期費用:なし

問題点

入所が非常にしづらいという点です。退所理由の約7割が、他の施設に入院か死亡によるものなので、ベッドの回転率が悪いです。

更に入所の条件は、申込み順ではなく「介護の必要性」「医療の必要性」「家族などの介護者の状況」「収入や資産」「要介護度」などから総合的に判断し、入所を行うかが決まります。そのため、直ぐに入所が出来る保証はありません。

したがって、1つの施設のみを申込むのではなく、可能な限り複数の施設に申込みを行うことをお勧めします。