糖尿病

血液中に流れるブドウ糖が体内で処理できない濃度まで上昇し、血糖値が高い状態が続く病気のことを「糖尿病」といいます。血糖値が高い状態を長時間放置していると、血液がドロドロになり血管を傷つけられるため、血管がボロボロになります。

また、人によって血糖値の数値は異なりますが、正常の方の血糖値と糖尿病の方の血糖値は明らかに違いがあります。

(例)食後の血糖値
● 正常の方・・・約130mg/dl前後
● 糖尿病の方・・・200mg/dl以上

糖尿病の種類

糖尿病には、1型と2型の種類が存在します。型によって症状などが異なります。

◇ 1型糖尿病

すい臓のβ細胞ランゲルハンス島が破壊され、全くインスリンが分泌されない状態となります。そのため、必要量のインスリンを体内に注入しなければなりません。1型には、特有の初期症状が存在します。

● 常に風邪を引いたような怠さ
● 喉の渇き
● 頻尿(トイレの回数が多い)
● 食べているのに急激に痩せていく

◇ 2型糖尿病

2型は、インスリンの分泌の働きが悪くなっている状態です。基本的に2型は「肥満」「過食」「運動不足」「ストレス」などから発症するため、食事療法や運動療法、薬の服薬などを適切に行っていれば、生活に支障なく過ごす事ができます。

しかし、遺伝的に糖尿病になりやすい人は、2型糖尿病へのリスクは高まります。2型糖尿病のほとんどは自覚症状がないため、気づいたときには重症化していることがありますので注意が必要です。

糖尿病の合併症

人間の体には、太い血管と細い血管が存在しており血糖値が高いと、細い血管からダメージを受けます。

細い血管(毛細血管)は、「手足・網膜・腎臓」に集中してあり、そこがダメージを受けると「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」といった合併症を引き起こします。また、太い血管では「心筋梗塞」といった病気を引き起こします。 

糖尿病の対策

基本的には、バランスの良い食事を摂ることが大事です。余分なカロリーを摂取することは、インスリンを分泌しているすい臓に負担をかけることになります。そのため、必要以上のカロリーを摂らず、バランスの良い食事をすること糖尿病の予防や悪化を防ぐことが出来ます。