認知症対応型通所介護は、 認知症の高齢者を専門としたディサービスです。通常のディサービスより、認知症専門の研修を受けた職員が在籍しているので、適切なケアを受けることが出来ます(管理者は、必ず研修を修了しています)。
また、通常のディサービスと違うところは「少数定員」です。利用定員は、「最大12名以下」と定められているので、認知症の方でも混乱することなく、落ち着いて利用することが出来ます。
さらに、認知症対応型通所介護には、3種類の事業形態が存在します。
● 単独型:認知症対応型通所介護施設を単独で運営をしている事業所
● 共用型:特別養護老人ホームやグループホームなどといった施設の一部を利用して運営をしている事業所
● 併設型:他の福祉施設と併設して運営をしている事業所
通常のディサービスとの違い
認知症対応型通所介護と通常のディサービスとの違いについて説明します。
◇ 職員の人員配置の割合が多い
・利用者の1日の利用定員が「12名」以下と決まっているため、介護職員1人が対応する利用者が少ないので、介護が手厚く受けられます。
◇ 専門的な認知症ケアが受けられる
・認知症対応型通所介護の管理者は、都道府県が実施している「認知症対応型サービス事業管理者研修」を必ず受けなければなりません(義務付け)。
そのため、管理者は、働いている職員に認知症状の対応など適切に指導をしている可能性が高いため、通常のディサービスよりレベルの高い認知症ケアが期待できます。
利用条件
・利用するには、下記の3つの条件を満たす必要があります。
● 介護認定を受けている者
・要支援1・2
・要介護1~5
● 医師から認知症認定を受けている
● 原則、お住まいの市区町村の事業所のみ
※お住まいの市区町村が他の市区町村と連携している場合には、定められた手続きを行えば利用することが可能です。詳しい手続き方法などは、自治体、担当ケアマネジャーに相談してください。
サービス費用一例
●「6時間7時間未満」を利用した場合の料金モデル
認定度 | 単独型 | 共用型 | 併設型 |
要支援1 | 754 円 | 420 円 | 678 円 |
要支援2 | 842 円 | 443 円 | 756 円 |
要介護1 | 871 円 | 453 円 | 783 円 |
要介護2 | 965 円 | 468 円 | 867 円 |
要介護3 | 1,057 円 | 485 円 | 951 円 |
要介護4 | 1,151 円 | 501 円 | 1,033 円 |
要介護5 | 1,245 円 | 517 円 | 1,117 円 |
※サービス加算については、利用する施設もしくは担当ケアマネジャーにご確認ください。